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イタリアいなかまち暮らし

イタリアいなかまち暮らし

問題発生

問題発生

そして、2007年、兆しは5月から始まった。右の頬が痛いと言いだしたのだ。以前にこういうことがあったので、心当たりがあったらしく、「なんかできてるに違いない」と気にしていた。
そこでなじみの歯医者に行った。

この女性歯科医のお父さんが歯科技工士で、もともと夫ととても親しくて、何度か歯を作ってもらっては彼自身に着けてもらったらしい。ちなみに歯科医の資格を持たない歯科技工士が直接患者に歯を着ける等の医療行為をするのはイタリアでも違法であるので、本当に友人同士の関係だったのだろう。彼は夫のVASTOのレストラン時代のなじみ客で、二人姉妹の子供が小さいころ何度も連れられて食べにきたのを夫はよく覚えている。

彼は娘の一人は歯科医、もう一人は歯科技工士に育てて、今は彼女らとそのほかの複数の歯科医・歯科技工士とともに比較的大きな診療所+アトリエ?を持っている。

私たちがカンポバッソの店を構えてからはこの娘の歯科医にかかっているし、彼女も夫と子供(これも二人姉妹)とともに何度も食べにきてくれている。

なんかのきっかけで彼らも私たちと同じく市役所婚(教会で誓いを立てない結婚)で、周りとの摩擦が激しかったらしく、彼女のお母さんがいまだに怒っているなどいろいろ話してくれた。私たちの場合は、私がキリスト教圏外の外国人だし、夫の両親も婚期をのがした不信心息子のことをなるべく理解しようと努力してくれたらしく、反対はほぼなかったけど、普通のイタリア人同士で市役所婚はこの伝統を重んじる南の田舎では大変なんだなーと聞き入ってしまった話だった。

また、彼らの幼い娘はイタリアの子供にしては珍しく魚が大好きで、感心するほど夫の料理をものすごくうれしそうに食べている。やはりなじみ客だったおじいちゃん、小さいころからそのおじいちゃんに連れられて食べに来たお母さんの血を感じさせられる。

というように夫が彼女自身にかかった履歴は短いが、ファミリーへの付き合いは長い。とは言え前面に信用しているわけではなく、この年の初めには浮気して、他の歯医者で8本つながったブリッジを入れてもらっている。

さて今回はレントゲンを撮ってからこのなじみのファミリー歯医者に持って行って、CTスキャンを撮るように言われて検査施設に予約を入れ、ようやく撮ったころには7月、歯医者は長い夏休みに入っていた。

そして9月、再開したらしいが、診療時間に行く暇がなかったので時間外に夫は歯医者の郵便受けに写真を入れておいた。

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